:
恒真式
:
記号論理
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基本的な論理演算
真理関数
前節
1.1.5
節では真理値の集合
上の論理演算として
を定義した。しかし論理演算はこれ以外にも定義できる。以下これを 述べる。
繰り返すが
として
上の変数を命題変数と呼び
などで表した。 変数を
個や
個に限らず
個の場合を考える。
命題
の論理積
は
の直積集合
から
1.1.5
節の表により
への関数
(1.1)
を定義しているものと見なせる。 具体的には
という対応である。 同様に命題の組
から,これらに前節の論理演算を施した場合を 含めてなんらかの命題
を定義することは 写像
真理関数
(1.2)
を定義しているものと見なせる。これを真理関数と呼ぶことにする。
の値の取り方が
通りであり,その各場合に対して 関数値
の値の取り方は
あるいは
の2通りある。従って 真理関数
の種類は全部で
通り定まる。 以下に1変数と2変数真理関数を列挙する。
1変数の場合
上の表の最下段にはその関数の名称を記してある。「否定」は既に前節で説明した。
は
の値の如何に関わらず常に
となる定値関数で
と書かれる。
は
そのものである。
は
の値と反対の値をとる関数で
と書かれる。
は
の値の如何に関わらず常に
となる定値関数で
と書かれる。
2変数の場合
既に前節で述べたものもあるが,表の最下段には1変数真理関数と同様その関数の名称を記してある。
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恒真式
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記号論理
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基本的な論理演算
Yasunari SHIDAMA