: 演習15
: 演習の解答
: 演習13
を自然数全体の集合とします. を の有限部分集合の全体と
します. を の部分集合 で, または
が有限になるもの全体の集合とします. さらに, を
の有限部分集合で偶数のみからなる集合全体の集合とします.
このとき,半順序集合
とその部分半順序集合
を考えます.
は明らかです.
このとき,
- は
では上界を持たない.
- [証明]
- 背理法によります.
を の
での上界と
すると,
任意の について,
任意 について偶数
1個だけからなる集合
は
で,これから
これは, が有限集合である ( の元である)ことに反します.
[証明終]
では無限個の上界を持つことを確かめなさい.
- [証明]
- 例えば任意の について,
とおくと
ゆえ,
で,
は奇数 を1個だけ から取り除いた, の部分集合ですから,
を偶数全体の集合とすと,
で
よって, は の の上界で, を 全体で
動かせば,このような は無限個.
[証明終]
- また,
では,偶数全体の集合が の
上限になっていることを確かめなさい.
- [証明]
- を偶数全体の集合とすると,
ゆえ, は の
での上界
を の任意の上界とすると,
を任意にとれば, は偶数で,
で
は の上界だから
よって
を任意にとったから
よって
は任意にとったから は上界の最小元.すなわち上限.
[証明終]
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Yasunari SHIDAMA