- パッケージとは名前の有効範囲を示すためのひとつの空間であると考えると良い。
「ひとつのパッケージ」とは、関連するクラスがひとまとめにして置かれる場所ともいえる。
- Javaのクラスライブラリはパッケージ毎に分類されている。
例:java.langパッケージには、以下のようなJavaの実行にとって、基本的な機能を持つクラスがまとめられている。
Boolean、Byte、Character、Class、ClassLoader、Compiler、Double、Float、Integer、Long、Math、Number、Object、Process、Runtime、SecurityManager、Short、String、StringBuffer、System、Thread、ThreadGroup、Throwable、Void
注:java.langパッケージにはこれらのクラス以外にRunnableなどのインタフェース、Exceptionなどの例外、Errorなどのエラーが含まれる。- 自分がプログラムを記述する場合にも自分のクラスをパッケージに収める必要がある。このため(コメントを除いた)ソースコードの先頭に、以下のパッケージ宣言を記述する。
クラスパスの通っているディレクトリ下の識別子以下に配置することで、パッケージを指定できる。パッケージ文がないソースプログラムのクラスはデフォルトパッケージに属すると判断される。
package 識別子(.識別子)*;
- 記述例:
と記述されたクラスは、パッケージ jp.ac.shinshu-u.util に所属する。
package jp.ac.shinshu-u.util; クラス定義 ....
- JLS(Java Language Specification)ではパッケージ名の命名規則が定められており、そこでは自分が所属するドメイン名を逆さに羅列したパッケージ名が推奨されている。(パッケージ名の衝突防止)
- JLSではパッケージ名の最初は大文字表記、例えば JP.ac.foo.util などとするよう記述されているが、最近では小文字表記にするよう推奨している。
2003年10月2日 13:18 更新