3.1 クラスライブラリとパッケージ

<クラスライブラリとパッケージ>

Javaのソースプログラムはトークンの列で記述される。

意味的に は次の3つで構成されています。


プログラム:[パッケージ文] (インポート文)* (クラス宣言文)+
Javaのプログラムは、省略可能なパッケージ文 + 0個以上連続するインポート文 + 1個以上のクラス宣言 から構成される。

<パッケージとアクセス制限の関係>

Javaではアクセス制御においてもクラスの存在が一番の基本となる。
アクセス制御において、その「仲間のクラス」という概念としてパッケージが導入された。

あるアクセスしたいインスタンス(変数)などが、その「クラスの内部にあるか外部にあるか?」という区別において、アクセス制御の基準とするのは 極めて自然な考え方といえよう。

しかし、クラス単位でのアクセス制御は困難さが生じる。
例えば、いったんアクセスに制限を加えると決めたら、そのデータは他のすべてのクラスに対してアクセスが禁止されてしまう。
逆に1個でもアクセスを許可したい相手のクラスが存在するならば、他のすべてのクラスに対してもアクセスを許可する必要がある。

実際の開発では、ある特定のクラス(仲間)に対してはアクセスを許可するが、他のクラス(別の仲間)に対しては禁止する、というような制御ができると都合がよい。
このための仕組み(仲間のクラス)を識別するため、Javaでは パッケージ という概念を導入する。


2003年10月2日 13:11 更新