: この文書について...
: 集合の演算
: 排他和
目次
非順序対の対公理
に
を適用して
という集合を造れます。
この集合をと表すことにします。
以下の性質が成立っています。
[証明]
を任意にとり,
とおくと,定義から
これから
- とすると
よって
より となって仮定に矛盾よって
- とすると
- なら
から
で
とすると となり矛盾。しかし,としてもに矛盾
よって
- から
からとなり矛盾
結局、
[証明終]
を順序対と呼びます。
直積集合の定義
という集合が定義できます。これを
で表し,との直積と呼びます。
[直積集合の存在証明]
に注意すると
であり,
関係式
を
とおくと,前節の分出の定理によって
であり,さらに,
という集合が定義できます。
[証明終]
[命題2.5.1]
とすると以下が成り立つ。
-
- 証明(a)
-
を任意に選ぶと
よって
同様にして
から
よって
よって
ゆえに任意のについて
逆に
を任意に選ぶと、これから
よって
すなわち任意のについて
-
- 証明(b)
-
を任意に選ぶと;
から
から
を得る。
ゆえ
となります。
逆も明か。
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Yasunari SHIDAMA