前述の公理自身もそうですが,公理と,上の推論規則を用いて導かれる 関係式を「証明可能な関係式」,あるいは,「定理」, 「命題」などと呼びます。またその導出の過程が「証明」です。
上の推論規則と公理を何回か適用する共通した手順を「推論法則」と呼びます。 これ自身は,公理系を扱うのに必須ではないですが,それを操作する上で便利な手続き をまとめたものです。以下に推論規則の例を述べます。
これはが証明可能な関係式であるとき,(即ち定理であるとき) も証明可能,即ち定理ですことを表しています。
これは が証明可能な関係式であるとき, も証明可能ですことを表しています
以下,それぞれの規則意味の説明は省略します。