ここで, 集合やそれから作られる次元数ベクトル空間について復習してみます。
についてはそれらの要素の間に加算と乗法が定義され以下が成り立っていました。
についてものように要素間に加法が定義されていました。
のように要素の間の
乗法は定義されませんが,とのの乗法が定義され,以下が成り立っていました。
の要素
さて,線形空間は数ベクトル空間に限りません。関数の集合もベクトル空間になります。 ここで調べようとしている関数の集合も同様な数学的な構造をもっています。 まず,
上の式の意味はの任意の元に対してを対応させる関数で関数
を定義するという意味です。
同様に,
と
の乗法は
全く同様に , もそれぞれ
[問題3.1]
として,線形空間の条件を充たしていることを確認してください。