: 同型定理
: 整列順序
: 整列可能定理
目次
[命題]
順序集合の任意の整列部分集合がで上に有界であるとする.このときには極大元が存在する.
[証明]
の順序をとする。
とし,集合族
に選択公理を適用すれば,
が存在して,
任意の
に対して
[ツェルメロの定理] の証明に用いた補題を適用すると,
が存在し以下を充たす。
すなわち
は順序 とについて真に単調増加。
とし,
とすると,恒等写像が単調増加だから
となり矛盾。よって
結局
ゆえに
よって,はの順序について整列部分集合
従って,上に上に有界であるから,
が存在して
一方,
ゆえ,
従って,
となるについて
とすると,
から
となり矛盾。よって
よっては極大元
[証明終]
この命題から以下が得られます。
順序集合の任意の全順序部分集合がで上に有界であるとする.
このときには極大元が存在する.
[証明]
整列順序集合は全順序集合であり
補題の前提条件 命題の前提条件 極大元の存在
となっています。
[証明終]
: 同型定理
: 整列順序
: 整列可能定理
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Yasunari SHIDAMA