: この文書について...
: 集合の基数
: 基数の比較可能定理(Bernsteinの定理)
目次
最後に以下の定理を紹介し終わりとします。
[定理]
を基数の集合とするとき,は順序
について整列順序集合である。
[証明]
集合族
を
の元から選びます。
とするとが存在して
です。
とおくと,
整列可能性定理によりには整列順序
が定義される。
また,同定理の系によればのべき集合
について,
は集合の包含関係の順序について整列集合であり,その任意の空でない部分集合は
最小元をもつので,写像
が定義される。
このとき,
実際,
から
同様に
よって,
逆に
とすると,
より,
が存在して
第4章の整列集合の同型定理の系3
によれば,
切片,が存在して
従って
よって
よって
後者の関係は整列順序であるから,
も整列順序
[証明終]
: この文書について...
: 集合の基数
: 基数の比較可能定理(Bernsteinの定理)
目次
Yasunari SHIDAMA