の部分集合全体をで表します。
よく知られていますように
このとき
さらに
[証明]
とすると
から
への双射が存在します。
任意のに対して
ですから、次のような集合
ゆえ、でありは双射でしたからあるが
存在してです。
すると、
なら の定義から
ならの定義からよって
となり、矛盾が生じます。
この矛盾は
としたことによります。
[証明終り]
以上から
ここで
となるが存在するだろうか?という問題がでてきます。
無論、が有限集合なら、
自然数の集合については実数の集合と同値すなわち、
連続体仮説と呼ばれています。その結果は、従来の数学の公理系で、この仮説を肯定しても、否定しても矛盾のない、数学が展開できるという、コーヘンの「連続体仮説の独立性」の証明です。
ここでは、詳しく、述べませんが、要するに他の公理からは証明できないので、これも一つの公理として、数学の公理系に加えるべしとなりました。
問題6.4