: よく用いられる真理関数
: 標準形
: 変数式の標準形
変数真理関数を表わす論理式についても,前節の変数の方法を拡張して
次の定理のように標準形を作ることができる。
以下では,表現を簡単にするため
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(1.14) |
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(1.15) |
と書く。
- 定理2.2
- を 変数真理関数とする。
を
とし、
とおけば、の主標準形(principal disjunctivenormal form)
による表現が与えられる。
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(1.16) |
- 課題
-
主標準形が を表現する論理式であること、すなわち、
が成立することを示せ。
定理2.2と相対な次の定理も得られる:
- 定理2.3
- を 変数真理関数とする。
を
とし、
とおけば、の主-標準形(principal conjunctive
normal form)
が得られる。
- 主-標準形 を導くアルゴリズム
-
与えられた の真理表から、主-標準形 を導くアルゴ
リズムを述べる。
の真理表
に対し、
- (1).
- の関数値 が である行に着目する。(定理の前提
から 行ある。)
- (2).
- (1) で着目した各行について、
に対し、
の値が ならば を、 ならば をつくってこれらを で結ぶ。(これにより、
につい
て、
ができる。)
- (3).
- (2) でつくられた 個の各式を で結ぶ。(これによって、
が得られる。)
- 課題
-
が成立することを示せ。
- 定理3
-
全ての真理関数は
の3種類の論理記号のみを用いた
論理式で表現できる。
- 証明
-
標準形の定理2.2,定理2.3から明らかである。
さらに以下の定理が成立つ。
- 定理4
-
- (1)
- 全ての論理式(真理関数)は論理記号のみを用いた論理式で表現できる。
- (2)
- 全ての論理式(真理関数)は論理記号のみを用いた論理式で表現できる。
- 証明
-
の証明:定理1.2の2重否定の法則
とドモルガンの法則を用いれば
であるからはとによって表現できる。
このことと定理4からが得られる。
の証明:定理2.2のの2重否定の法則
とドモルガンの法則を用いれば
このことと定理4からが得られる。
: よく用いられる真理関数
: 標準形
: 変数式の標準形
Yasunari SHIDAMA