: 述語の論理和・論理積・否定
: 述語論理
: 述語論理
命題論理では真理値の集合である
が定義されたが,述語論理ではさらに,
何らかの対象の集合も定義される。これは具体的には
整数の集合や実数の集合であったり,あるいは
日本人全体の集合といったものを表したりする。は空で
ないことが要求される。このから
への写像
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(3.1) |
を1変数の命題関数(propositional function)と呼ぶ。
を1変数の述語(predicate)と呼ぶ。
領域が複数の集合の直積集合
である場合も考えることできる。これを明示したいときは, を 変数の命題関
数,その表現を 変数の述語という。
また,集合 を の対象領域(objectdomain)と呼び, の各
要素を の対象という。
すなわち, は対象領域 上で定義された命題関数であり,
は 上の述語である。
たとえば,自然数の全体 で定義される写像
を
と定義すれば,この写像は 上の(1変数)命題関数であり,
は 上の(1変数)述語である。
この述語は
という主張を意味する。
は, が素数のとき ,
素数でないとき である。
一般に,命題関数
に対し, を「
は である」と読む。
Yasunari SHIDAMA