: 述語の公理系
: 述語論理
: 基本的な性質
ド・モルガンなどを用いれば,限定記号
が
他の論理記号より,左側にあるように変形できる。これを冠頭標準形
という。この節では冠頭標準形の導出法について述べる。
ここで簡単のためを有限集合
としておく。以下の結果はが無限集合でも成り立つ。
- の右側への移動
定理8.1
定義と定理のド・モルガン則によれば,
を得る。
- 限定記号
の左側への移動
とを含まないについて
定義と定理によれば,定理が成り立つ。
定理8.2
- 冠頭標準形の導出法
定理とにより以下の手順で冠頭標準形を導出することができる。
- 同じ変数名で自由変数と束縛変数が混在する場合は変数名を変更する。
例えば
- の右側への移動
定理(ド・モルガン則)により
の形の変形を行う。
- 限定記号
の左側への移動
定理により
の形の変形を繰り返し行う。
さらに以上の手順と主標準形(主標準形)への変換アルゴリズム
を併用することもできる。
: 述語の公理系
: 述語論理
: 基本的な性質
Yasunari SHIDAMA