: エルブラン領域
: 導出原理
: 導出原理
ここで恒真論理式
|
(5.24) |
に注目しよう。これはのリテラル(または
)
を共通にもつ2つの節から共通のリテラルが消去された1つの節を導くものと
解釈できる。
節の数が減り,形がより単純化されることに注意しておく。
これを推論規則として
と表し,導出原理と呼ぶ。
|
(5.25) |
に上の推論規則「導出原理」を繰り返し適用して,節の数が,最後に
|
(5.26) |
の2つだけになったとすると,これと公理
|
(5.27) |
から矛盾が導き出されたことになる。これを「空節」の
導出として
で表すことにする。空節が導かれれば論理式
|
(5.28) |
が偽であることを示したことになる。
以上の議論から,
|
(5.29) |
が充足不能であることを示すには,全ての解釈に対して
|
(5.30) |
に導出原理を適用して空節を導けばよいことがわかった。
さらに解釈の対象領域については以下のエルブラン領域
だけを調べればよいことが知られている。
Yasunari SHIDAMA