: 変分問題
: 変分法
: 変分法
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実数値関数
がで極小(極大)であるとは,を含むある
開区間
が存在して
この上では全ての対して
が成立つことを言います。要するにの近傍で最小(または最大)
であるという意味です。
ここで関数
がで微分可能ならば以下の必要条件が成立ちます。
(証明)
はで極小であるとすると:(極大の場合も全く同じ)
が で微分可能であるとは次の極限値
|
(2.2) |
が存在することでした。そしてこの極限値を
で表しました。
のへの近づき方は右から()でも左から()でもよく,
2つの極限値
|
(2.3) |
|
(2.4) |
の何れもが存在しこれらは(2.2)式に一致する。
さての右側で十分近い をとると,
であり,かつ,極小の条件から
です。従って,
であり,この式について
とすれば,
が得らます。この極限値は(2.2)式に一致したので,
|
(2.5) |
同様に今度は反対側の左から
の左側で十分近い をとると,
から
であり,この式について
とすれば,
が得られます。この極限値は(2.2)式に一致するので,
|
(2.6) |
結局,(2.5),(2.6)式から
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Yasunari SHIDAMA