: 推論
: 記号表現
: 真理値
目次
関係式
について考えてみます。
これは が を表しているものとすれば
という関係式を表しています。前項のとの真理値の計算結果を用いると
がどちらの値をとっても
で恒にとなります。
関係式
は、が などどのような関係式を表していようと,また,真偽
どちらであろうと,恒に真となります。このように関係式には,恒に真となるものがあり,これは恒真式と呼ばれます。恒真式は他にもあり例えば以下のものが知られています。
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これらは「命題論理」の公理と呼ばれているものですが,もし,関係式が
や
のようなものを含んでいなければ,前述の「代数的な演算」の規則
に
を加えたもので,真理値 が決定でき,その関係式が恒真式かどうかが判ります。
しかし,
のような関係式はこのような方法では真理値を決めることができません。
が動く範囲が
のように
有限ならばこの式は
と同じなので,真理値は上の「代数的な演算」の規則で決定できますが,一般には,
が動く範囲は無限個です。従って,別の方法に拠らなければなりません。
Yasunari SHIDAMA