: 束縛変数と自由変数
: 述語論理
: 述語の論理和・論理積・否定
変数命題関数
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(3.5) |
が与えられたとき,命題
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(3.6) |
を
で表そう。ここで
が有限個の要素からなる場合,すなわち
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(3.7) |
の場合は
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(3.8) |
であり,が無限集合の場合は
の要素についての総てに亘る論理積を表している。
この命題の真理値は,
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(3.9) |
となる。
領域が明白なときはを省略する。
は「任意の(すべての) に対し が
成立する」ことを表している。
また
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(3.10) |
を
で表そう。ここで
が有限個の要素からなる場合,すなわち
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(3.11) |
の場合は
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(3.12) |
であり,が無限集合の場合
はの要素についての総て
の論理和である。
この命題の真理値は
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(3.13) |
である。上と同様に領域が明白なときはを省略する。
は「 を満たす が存在する」こと
を表わしている。
が1変数の述語の場合は,
はともに変数の述語,すなわち命題になることに
注意しておく。
変数の述語に や を作用させれば
変数の述語になる。
例えば,
を2変数の述語とすれば
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(3.14) |
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(3.15) |
はについての変数の述語になっている。
が有限集合
の場合なら,このことはさらに判りやすくなる。実際,
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(3.16) |
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(3.17) |
で
はについての変数の述語であり,それらの論理積,論理和も変数の述語で
ある。
同様に変数の述語に や を作用させると
変数の述語になる。
変数の述語
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(3.18) |
についてについて やを作用させれば
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(3.19) |
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(3.20) |
は
についての変数の述語になっている。
を全称記号(universal quantifire), を
存在記号(existential quantifire)と呼び,両者をあわせて
限定記号という。
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: 述語の論理和・論理積・否定
Yasunari SHIDAMA